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値段分の価値は充分にあり 英語学習の難関のひとつである句動詞。なぜ難関かというと、ご存知のように同じ形でも多くの異なる使い方をすることがあり、とてつもなく覚えにくいからである。そのせいで資格試験にはよく出題される。
本書を利用すると句動詞の暗記が楽になるかどうかが本書の購入の判断基準だろう。正直、ただ何となくページをめくるだけでは頭に入らない。他の辞書で副詞や前置詞などの意味をじっくり調べながら自分が覚えやすいように書き込みすると良い。そうすると無味乾燥な丸暗記地獄から開放されて理屈で文の構造が理解できる。量的には充分すぎるほどで、中には必要のないものもあるほど。
3種類の索引が最大の特徴だが、個人的にはほとんどアルファベット順のものしか使用していなくて、有用とは思えない。 使える辞典 英語を話す場合、句動詞の知識は欠かせない。この辞典の特徴はその配列にある。動詞ごとに分類してあるのが大半のやり方であるが、本書は句動詞に含まれる前置詞、副詞を核とした分類がなされている。さらに、アルファベット順の単なる羅列ではなく、意味や場面にしたがって大きく33にテーマ分けがしてあり、それぞれのテーマの中も、同じ前置詞が使われていても、前置詞の意味役割ごとにさらに細分化されており、句動詞の類義語辞典のような仕上がりになっている。調べるだけでなく、これを使って是非句動詞を自分のものにしたい。 3種類の索引は、労作といえます。 本書は Collins COBUILD dictionary of Phrasal Verbs (旧版)の、姉妹本と考えて間違いはないと思います。 COBUILD については、動詞順にまとめられていますが、本書は、 前置詞、副詞順に分類されています。 例文についても類似していますし、例文末のシンボルグラマー についても同様です。 ただし、3種類の索引は労作といえますし、価格も手ごろなのが 研究社らしくて、好感が持てます。 2冊そろえて使用されると、面白いと思います 「前置詞・副詞別分類」というのが最大のポイント 句動詞とは、動詞と副詞や前置詞が組み合わさってひとかたまりのものとして、何か特定の意味を示すものになっています。そして、ある句動詞の持つ意味合いは、多くの場合、動詞の部分よりもむしろパーティクル(前置詞や副詞の部分)の影響のほうが大きいです。 このため、同じパーティクル(前置詞や副詞)を使っている句動詞は、動詞の部分が全く違う単語であってもしばしば同義語や類義語になります。 パーティクルは動詞よりうしろに配置されるので、普通のアルファベット順の辞書では、同じような意味になるはずの複数の句動詞が、辞書全体のあちこちのページに分散してしまいますが、この本では次のようなルールで句動詞を並べています。 ・まず、句動詞をおおまかな意味で大分類する ・次にパーティクルごとに分類する(同義語や類義語でまとめる) ・まとめられた句動詞をアルファベット順に例文つきで並べる 非常によい配列方法だと思います。一つの句動詞が複数の意味を持つ場合には、それぞれの意味に応じて複数の大分類の中に登場します。 パーティクルをこの本が重視していることは、この本が3種類の索引:パーティクルのみ、パーティクル+動詞、総索引(動詞+パーティクル)を用意しているという点からも伺うことができます。 句動詞の意味を網羅的に理解するうえで、非常によいことだと思います。 この本が独自の工夫として採用しているシンボルグラマーについては、正直な話「日本には漢字という便利なものがあるから、それ一文字を使ったほうがよかった」とは思いますが、この表???により、句動詞が分離可能であるかどうかなどが分かるようになっており、英作文のときなどに有用です。 難点を挙げるとすれば、一冊にいろいろ詰め込みすぎたせいか、紙面がやや読みにくいこと、シンボルグラマーは有用だが見た目に理解しずらいこと、類義語や同義語のニュアンスや、相互の入れ替えができるかどうかなどに関する解説は特にないことなど、が、あります。非常によい本だと思うので、今後の更なる改良を期待したいです。 この本を、句動詞を上手に使ってて自然な英文を書きたいと思う人にお勧めします。 句動詞の全体像がつかめる 句動詞に関する辞典そのものが少なくて苦労していたのですが、やっとこれで本格的に勉強できると感じます。 句動詞は、どちらかというと前置詞のほうに意味の重点がおかれている場合が多く、そちら方面を中心にまとめてある本があれば、縦(動詞)と横(前置詞)のつながりがわかり、芋ずる式に頭にはいるのになと以前から感じていました。 本書では、句動詞の使われる場面ごとにまとめられ、さらに前置詞ごとの分類となっているので、句動詞を実際に使う(書く、話す)のに大いに役立ちます。 句動詞は英語のやまと言葉とも言われ、日常会話の核をなすものでもあるので、ふつうの辞書とあわせて本書を活用されることをおすすめします。
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